2013年 4月 24日 (水) 02:52
*ガンピの皮
幼き日 ガンピの皮に 火を点けて
風呂涌かしたる 祖母を見つめん
その記憶 深く留まり キャンプでは
先ず探してた シラカバの幹
ちりちりと 皮丸まりて 燃ゆる火に
小枝重ねて 飯ごう乗せる
その肌は 祖母の手に似て 風雪の
厳しき重なり 乗り越え耐えた
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<ちょぴナチュ・ガンピ>
和紙の原材料となる本州自生の樹木「ガンピ(雁皮)」とは異なり、北海道ではシラカバやダケカンバを「ガンピの木」と言っている。
ガンピ(雁皮)、、、すなわち簡単に剥がせる表皮は、油分を含んでいるので、良い焚き付けとして利用されてきた。
幼い頃、祖母の手伝いで、風呂やストーブの焚き付け用に、近くの林へ行ってはシラカバのガンピを剥がしてきたことがある。子供心にも、樹木のために、ほんの薄皮だけを失敬する思いやりがあったような記憶がある。