日記
2008年 3月 15日 (土) 02:34


雨の夜にいろいろと、、、。
by ubu

 夕方から雨になった。
 
 予想気温から、湿った雪か、それとも雨か迷うところだった、、。私は雪を望んだのだが、まあ、期待は外れるものとあきらめよう。
 しかし、これでほとんどの雪が消えるだろうが、雪の少なかったこの冬、大地の表面はツンドラ様に凍っており、降った雨と融けた雪は行き場がなく、土の上に溜まり、すべてがぐちゃぐちゃとなるだろう。ようやく生後40日となったエニセイの子犬たちを白い大地で遊ばせたかったが、新たな降雪がないかぎり難しくなった。

 昨日、6匹目のパエルっコを東京に送った後、女房がめまいと頭痛、そして吐き気を訴え、そのまま布団に入ってしまった。

 「ひょっとすると、今年初めて布団で寝るのかも知れない、、、」

 なんと言っていたが、実際、年末にパエルが出産をして以来、女房は深夜の1時から翌朝まで、リビングの産箱の前に毛布を敷き、その上で付き添いをしていた。集まってくるネコの温もりと床暖房で、けして寒くはないが、着替えるわけでもなく、やはり身体にこたえるだろう。
 私もけして夜勤をしないわけではない。午前1時までのあれやこれやを担当し、その後、書斎というのは名ばかりのゴミの部屋にこもるために、女房と交代をしている。

 今朝、私が起きる前に、いつものように女房は賑やかな子犬たちに餌を与え、汚れた箱の中を掃除していた。
 ふたりとも四捨五入をすれば60となる歳になってしまったが、まだまだ女房は生き物扱いの現役のプロだと、本人に言いはしないが、密かに感心している。ありがたいことである。

 このところ、私はネコの本の原稿で頭の中が忙しい。すでに締め切りが過ぎているが、いざ、パソコンに向うと、膨大なネコとの付き合いの記憶が蘇り、その整理をするのに時間がかかっている。いかに省くか、それを考えると、そのエピソードのネコに対する裏切りのような感じがして、何とか詰め込もうとするから進まないのだ。
 
 昨日、そんなことを考えているうちに解決案が浮かんだ。いつか、また書けばいいのである。何と簡単ことであろうか。
 これ以上、編集の方に迷惑と心配はかけられない、時間あるかぎり、ゴミの部屋にこもり、ネコを書かなければ、、。

 あと1ヶ月で1歳になるサモエドのアリーナが、金魚の糞になっている。相手は、自分で望んだわけではないのに、いつの間にか群れのトップに立っていたレオンベルガーのカボスである。
 朝、フリーになると、アリーナはカボスに挨拶に向う。その後、我が家を囲む林のあちらこちらを確認し、馬糞が落ちていれば、朝飯のかわりに食べようとするカボスの後を、アリーナは嬉しそうについて行く。

 アリーナは少し気が弱い。他の犬の鋭い動きがあると、自分が対象になっているわけでもないのに、しっぽを巻き耳をたおして全ての犬に恭順を示す。
 しかし、カボスは常にゆったりと動く、駈けた時も、身体が大きいのでスローモーションのような感じになり、威圧感はない。
 それがアリーナを安心させているのと、もうひとつはカボス親分の横にいれば、他の犬にいじめられないのもあるだろう。
 ちょっと臆病なアリーナの処世術、見事である。

 午前2時33分、雨の音が小さくなった。
 収まってきたのだろうか、それとも雪に、、、。

 今日もまた、静かに夜はふけていく。

 

 

 
 



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