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何気ない日々の暮らし......積み重なって大きな変化が!

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2004年12月31日(金) 天気:曇りのち大雪のち曇り 最高:1℃ 最低:−1℃

 昼前に降り始めた雪が密度を増し、3時間で15センチの積雪になってしまった。午後3時まで開いているはずだった王国は、夏タイヤの車で来られているお客さんが多いことも考慮し、申し訳ないが正午過ぎに閉園とさせていただいた。
 判断は間違っていなかった。その後、周辺の道では路肩に落ちる車、道の真ん中で直角に停車する車、人の急ぎ足よりも遅い車などが続出し、計算のたたない状況となっていた。

 王国のメンバーも用意よくスタッドレスに替えていたのは少数、残りの人間は、王国で年越しをする者、車を残し歩いて帰る者、何台かの準備万端車に同乗して送ってもらう者、、、、等々、様々な作戦を考えるはめになった。

 たった15センチと、北海道生まれ、育ちの私は馬鹿にしていたが、なにしろ北のものとは雪質が違う。そうそうに夏タイヤの車は駐車場のオブジェにし、女房と二人で宿直をすることにした。
 王国運動の中でも、いいや私の人生の中でも大きな転換の年であった2004年、その最後の夜を、13匹の子犬の横で静かに過ごしたい。

 そう思っていたが、久しぶりの雪、それも積もった雪を見た犬たちは身体の中のすべての血が騒いでいるようで、暖房の部屋から出たり入ったり、賑やかに雪と、仲間と戯れ、それを誇示するように私たちに見せにくる。
 カボス、ラッキー、チロル、セン、アラル、ダーチャ、もうおばあちゃんに近いベルクまでが、瞳を輝かせて跳ねている。
 
 雪明かりで見通しの効く百友坊で、賑やかな夜が過ぎている。  
 午後から続く、絶えることのないサイレンの音を聞きながら、私は初めて味わうビールを開けた。『石川酒造』、、、地元の製造、これから何度も飲むであろう味が喉をゆっくりとおりていった。
 
 2004年、すべての出会いにありがとう。
 2005年、命あるすべてのものに笑顔あふれんことを、、、。



2004年12月30日(木) 天気:晴れのち曇り 最高:3℃ 最低:−3℃


 『・・・この子はとても利口だと思います。最初の2回ほどカーペットの上でお漏らしをしましたが、その後は部屋の中に置いてあるサークルに入って行くのです。何をするか思ったら、そこのシーツの上でオシッコとウンコをしました。その後、必ずそこでしています。何も教えていないのに。。。。』

 旭川から届いたファックスにはそう書かれていた。
 こんな文章を読んだ夜は、もう決まっている、嬉しいビールを飲むしかない。冷蔵庫を開けたら、、、なかった。食品保存庫にも廊下にも風呂にもなかった。

 「あっ、そうなかった?買い忘れね、じゃあ、やめたら。。。」

 この一大事にもかかわらず、女房は振り向きも探しもせずに軽く言った。
 私は、脱いだタイツを洗濯機から引っぱり出して再度身に付け、暗闇をコンビニに急いだ。
 途中、梅の木の林あたりで値段が上がるという噂を思い出し、奮発して6缶を手に入れ、ニコニコとしてアパートに帰った。

 部屋に戻ると、女房がファックスを手にしていた。そしてポツリ、、、

 「嬉しいね。。。。」

 私は、ビールのチェックを怠っていた女房を許した。



2004年12月29日(水) 天気:雪のち晴れ 最高:8℃ 最低:−2℃


 とうとうラーナの5匹目の子が貰われて行った。すでに名前は決まっていた。ロシアの小説の主人公からとってニーナ、育ててきた私や女房は、この子は美人になる、と言っていたのでふさわしい名前かも知れない。
 この子の行き先はわりと近い、山中湖の麓とか。雪も多く、何より自然にあふれている所だ。
 おそらくドッグラン等での親子の再会の機会も多く、私も成長を見守ることができるだろう。

 夕方、犬たちの餌の時に、他の犬たちに見つからぬよう、そっとラーナに大きなチーズの固まりとジャーキーをあげた。

 「お疲れさん、ラーナ、いい子をありがとう。。。。」

 と心の中で語りかけながら。



2004年12月28日(火) 天気:曇り時々晴れ 最高:10℃ 最低:マイナス3℃


 今日はラーナのメスっ子が旭川に旅立った。名前はクルミ、雪国で思い切り駆けることだろう。
 羽田への車内、一度も啼かなかった。抱いているアベくんの胸を登り、外を見つめ、そして膝の上で寝ていた。
 もちろん車酔いもなし。楽しい子になるのは確実、そんな予感がした。

 午後8時頃、新しい飼い主さんから電話が入った。

 「とても可愛いですよ〜。尾を振り、にこにこしています。有難うございました、、、、」

 深夜、私はひとりで祝杯をあげた。明日は雪とテレビの予報が伝えていた。



2004年12月25日(土) 天気:晴れ時々曇り 最高:10℃ 最低:マイナス1℃

 ラーナの子犬が2匹、新しい飼い主さんのもとへ旅立った。オスっ子は名古屋へ。そしてメスが千葉へ、、、、。

 名古屋のTさんは、10数年前に北海道の王国に来られていた。その時に我が家でサモエドのマロに会って下さっている。
 マロが死んだその年に、マロのひ孫がお世話になる、、、。
 大きな縁を感じるとともに、マロの負けないすばらしいサモエドとして、ご家族の皆さん、そして出会うすべての方に笑顔を提供してほしいものだ。

 千葉のNさんご夫妻は、実は私の生息地である王国内『石川百友坊』のメンバーであるキョウタくんのご両親である。
 N家では数ヶ月前に14歳の柴犬を天に旅立たせている。その子への想い、悲しみを慰めたり癒したりはできないが、新しい犬は、その動き、表情、手の焼ける日常の具体的な動きにより、必ず皆さんに元気を運んでくる。
 胸にしっかりと抱かれていったメスっ子にはそんな仕事もあるのかも知れない。

 2匹の子犬たち、そして新しいご家族の皆さんに、あふれる笑顔の日々を。
 よろしくお願いいたします。
 
 



2004年12月22日(水) 天気:曇り時々晴れ間 最高:10℃ 最低:3℃


 子供たちの姿が王国に見られるようになってきた。どうやら冬休みに入った学校もあるようだ。

 子犬たちは、今日も元気。サモエドのラーナっ子も、ラブのタブっ子もほっとする姿を見せてくれている。ラーナっ子の旅立ちがいよいよ始まる。ひょっとすると年内に4匹の姿が消えるかも知れない(5匹のうち1匹は、すでに王国内移動をしている)。
 明日から25日までのクリスマスイベントが、あきる野での最後のワンパクショーかも知れない。
 



2004年12月21日(火) 天気:曇り 最高:12℃ 最低:3℃


 早朝、おそるおそる建物の出入り口を覗く。宿直をしていた女房が掃除機をかけていた。その姿を見て、ほっとする。ああ、13匹の子犬たちは無事だと、、、、。

 昨日の疲れというよりも、まさしく母親になっているのだろう、タブは育児箱から出ようとせず、ひたすら13匹を腹に抱き、そして尻の世話をしていた。タブ自身の大小便を、と思ったときは首輪を付け、リードで引っぱり出さなければならない。その際にも腰をなかなか上げず、誰かが尻を持ち上げて箱から出す始末だ。

 犬が母親になる、母親的行動になる、これには大きくホルモンが影響を与えている。乳首をくわえられた瞬間に、いや、その前にミルクを欲しがる子犬の声を聞いた時から泌乳ホルモンが増加し、さらに穏やかになるように眠気を催すホルモンが出現する。
 タブ、まさに母親、そのぬくもりと具体的な行動によって、先ずは順調な育児のスタートを切った。



2004年12月20日(月) 天気:曇り 最高:12℃ 最低:4℃

 昨夜からラブラドールのタブの出産に備えていた。夕方から頻繁に建物の外に出たがり、連れて行くとわずかな量だが、毎回、大小便をしていた。
 その回数が5回となったところで、ここ数日、宿直としてタブに付き合って来たアベくんが、出産を見守りたいと言っていた仲間たちに連絡を入れた。

 生まれた子を飼いたいと希望している王国の仲間たちも駆けつけ、産箱の周囲は期待を胸に見守る仲間たちであふれた。タブの実家のTさんも遠くから車を走らせて、3度目の孫の誕生を確かめに来て下さった。

 日付が20日に変わっても強い陣痛の気配はなかった。もう少し時間がかかるな、と読んだ私は隣の建物に探し物に行った。
 直後、仲間が呼びに来た。
 
 『生まれます!』

 あわてて駆けつけると、すでに黒い子犬が生まれ落ちていた。
 
 『少し背を反らせたかな、と思ったら、すんなり生まれていました、、、』

 胎盤の付いたままの子犬を示しながらアベくんが教えてくれた。
 タブの産箱の周囲はサークルで囲ってあった。そこには異変を嗅ぎ付けてベルク、セン、ラッキーなどの犬たちが集まっていた。タブはその連中を少し気にし、子犬を自分のあごの下に隠そうとした。
 まだ羊水が顔を濡らしている。布で軽く拭い取り、後は母親に任せた。しかし、タブは他の犬たちに視線を向け、宝物をなめようとはしなかった。
 敷き布用に用意されていた大きなバスタオルをサークルに掛け、簡単な目隠しとした。するとタブは注意を子犬に向け、ゆっくりと顔を舐め始めた。
 母親の舌は偉大である。すぐに子犬は大きな深呼吸をし、そして大きな声で鳴いた。

 2匹目は打ち寄せる陣痛の波が4度になっても、なかなか出てこなかった。破水、逆子、過熟、、、黄色の信号が私の頭の中でともり、5度目の陣痛の波の時に右手の人差し指を入れた。
 頭は触った。しかし、向きは仰向け、さらに完全な形ではなく、斜めになって産道でつかえていた。
 そのままの形で引こうとしたがうまく行かない。陣痛に合わせて押し戻し、何とか形を整え、左手で腹部を陣痛に合わせて押しながら、子犬の頭を指で確保して引き出した。
 すでにヘソの血流は止まり、もろい状態になっていた。舌は紫色、身体全体に力が感じられなかった。

 「遅かったか、、、、」

 と、思った。その瞬間に鼻先が動いた。あわて手近にあった布で口と鼻を拭い、マッサージをした。タブも参加し、子犬の身体を激しくこすった。

 「ミャ〜!」

 嬉しい一声が響いた。同時に4本の足が泳ぐように動いた。イエローの大きなメスだった。

 以後、午後3時過ぎまで、14時間半を掛けて誕生のドラマは続いた。
 BBSの書き込みを読まれた皆さんが、開国と同時に駆けつけて下さった。その中には一昨日から連日通われているAさんの姿もあった。Aさんはタブの子犬を予約されていた。

 13匹目、黒のメスを最後に、タブの3度目の出産は終わった。イエローが4匹(メス2、オス2)、ブラックが9匹(メス5、オス4)。かなりバランスのとれた出現であり、それぞれが元気な動きを見せてくれていることに、立ち会って下さった皆さんとともに喜んだ。

 王国では何度もラブラドールやゴールデンなどのレトリーバーが出産をしている。その産児数の新記録となる13匹の子犬、なんとか無事に育て上げたいと思う。
 はたしてタブのミルクだけで足りるだろうか。タブの世話がいきとどくだろうか。10個の乳首争いで負け続きの子だ出るのでは、、、、。
 そんな心配はある。そうそう数が多いことは圧死の可能性も高い。

 しばらくは目を離さずに見守り、目が開き、耳が開き、そして元気に走り回る13匹を楽しみに、師走と新年を過ごしていきたい。

 8月の体重が28キロだったタブは、出産前、37キロになった。13匹、合わせて5キロ以上の子を産み、腹もくぼんだ姿になった。そして、これから身を捧げての育児が始まる。
 おつかれさん、タブ。
 そしてフアィト〜、タブ!



2004年12月16日(木) 天気:晴れ 最高:17℃ 最低:3℃

 休国日の木曜日、穏やかな天候になった。犬やネコたちにも最高の気温、ゲストの方々に来ていただけないのがもったいない日よりだった。

 サモエドのアラルは、どうやら空気で腹がふくらんでいただけで、出産は来春に期待となってしまった。
 比してラブラドールのタブは、これはもう誰が見ても妊娠犬であり、5日ほど前からは大きな腹を抱えての呼吸音が、10メートル離れても聞こえるようになった。

 あまりの腹の大きさに、今日も腹囲を測った。なんと106センチ。1週間前が94センチだったので、12センチも膨らんだことになる。
 これで百友坊の人間は全員負けてしまった(はずである)。

 これまでのタブの出産は、2度とも予定日より数日早い。今回は22日のはずだったが、いつでも対処できるように備えはしてある。ひょっとすると土日、多くの皆さんの前で、などという可能性も。

 ともかく、いよいよである事に間違いはない。



2004年12月15日(水) 天気:くもりのち晴れ 最高:12℃ 最低:4℃


 2歳ぐらいの少女に会った。
 子供たちに尻を触られるのが苦手な柴犬のラッキーが、少女の手を首に受けた。口も触ってもらった。
 その後、ラッキーはまるでナイトのように少女の横につき、行動をともにした。

 あまりに珍しい事なので、私は遠くから様子を見ていた。うれしい事に、一緒に来られていた両親は、少女の動きにまったく言葉を挟まなかった。
 私の大嫌いな、
 『汚い』 『臭い』 『危ない』 『だめっ』
 の一言も聞こえてこなかった。

 少女が長いベンチに上半身を乗せ、鉄棒のように体を前に倒した。
 ラッキーは、8ヶ月前に骨盤の大骨折をした犬とは思えぬすばしこさでベンチに跳び乗り、少女の顔に口を近づけた。
 にこっと微笑むと、少女はラッキーの横に上がり、頬を寄せ、耳元でささやき、そして同じ姿勢で周囲を見回した。

 私はラッキーの見張りをやめ、あわててカメラを取りに雑居館に行った。
 スイッチを入れながら駆け戻ると、少女とラッキーは。まだベンチの上で世界を共有していた。
 レンズを向けると、嬉しそうに1人と1匹が視線を向けてきた。シャッターを押す私は無言、わくわくとしながら何度も押した。モニター画面の中にラッキーの前足を軽く握っている少女の姿が会った。

 しばらくすると、少女はベンチの上で立ち上がり、ダンスを始めた。必ず足の一部はラッキーの体に触れていた。時には腰に当たることもあった。
 しかし、ラッキーのナイトぶりは変わらず、緊張のない素直な瞳で腹這いになっていた。

 他の犬たちは、ベンチの周辺で穏やかな昼寝を続けていた。まさしく平和な空間、そして気分が広がっていた。

 少女の備えている才能、おそらくそれは全ての子供に与えられていると思う。損なうか身につけさせるか、これは周囲の大人の問題だろう。
 



2004年12月12日(日) 天気:曇り時々雨 最高:7℃ 最低:4℃

 <掲示板より転載> 
 
 マルのこと。。じょんのこと。。。 投稿者:ウブ 投稿日:2004/12/12(Sun) 10:19 No.30562


 もう昔の事です。
 欠けた器を持ち、祖母が納屋にソロソロと通っていました。中身は牛乳でした。
 暗い納屋の入り口、陽光がそこだけ差し込むところでマルが寝ていました。祖母が器を顔の前に置くと、ゆっくりと舐め、時間は掛かりましたが器はきれいになりました。
 
 当時4歳か5歳の私は、毎回、祖母の後ろをついて行ってました。

 「マル、ぜんぶ飲みな、、、、」

 祖母のそんな語りかけを聞いた覚えがあります。
 
 ある日、マルはいつものように牛乳を舐めほしました。
 いつもならば、そのまま丸くなって眠るのですが、その時は懸命に起き上がり、私たちに向かって歩こうとしました。
 
 1歩、2歩、、、、。
 そして3歩。
 ゆっくりとマルは崩れ落ち、そして息絶えました。
 
  私の犬の原点です。
 すべてが『じょん』に重なり、胸の中が熱くなっています。
 
 ありがとう、じょん。
 おつかれさまでした、みさとさん。
 
  じょん どう?  会えば問う我  心の奥に
   幼き瞬間(とき)の  犬を重ねし
  
   正面に   向きて応えし  貴女は笑顔   
   老いたる愛犬(いぬ)の   食を語りぬ
  
  隣り合う  2枚写真の  解像度
   その違いには   あたたかき歴史

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 大阪の友人の犬が死んだ。
 19歳、素晴らしい一生に拍手を贈りたい!



2004年12月09日(木) 天気:曇り 最高:11℃ 最低:5℃


 ラーナの子犬たちは生後55日、5匹ともに順調に明るい元気な子に育っている。オスは5キロをすでに超え、胸に抱くとずっしりとくる。

 今日、獣医さんに状態を診ていただくとともに混合ワクチンの接種をした。ちょっと出ベソ気味のメスも、臍帯ヘルニアの恐れがあるほどの穴ではなく、様子を観察しよう、との事になった。

 病院まで1匹1匹、小さなケージに入れられて行ったのだが、注射の痛みで騒いだ子はいなかった。そのかわり、人間の姿を見つけると、ケージから早く出せと、大騒ぎをしたようだ。

 人が大好きで、犬と挨拶が上手にできて、そして常に笑顔。
 まさしく『サモエドの王道』を、5匹は着実に歩んでいる。



2004年12月08日(水) 天気:晴れ 最高:16℃ 最低:2℃

 今週の月曜日から実習生が来ている。大阪の専門学校の学生が二人、百友坊(私のいるエリア)で犬、ネコたちとの暮らしを体験している。
 その中には、もちろんたくさんのお客さんとの対応も含まれる。
 実習生たちは学校で犬の調教を学んでいるが、もっとも重要なのは犬の扱いではなく、その飼い主さんとのやりとりである。
 今回の王国での実習が、少しでも役に立つようにと私はひたすら願い、彼女たちの前で声を大きくしてお客さんと会話をしている。

 彼女たちと話をしていてあらためて感じたこともある。ある程度、犬に関する専門的なことを学んでいるにもかかわらず、犬種について知らないことが多すぎる、、、と言うことだ。
 これは教える側にもしっかりしてもらわなければならない。
 犬は家畜であり、品種ごとにまったく違う方向性をもって作出されてきた。それを理解しないかぎり、より効果的な飼育管理、トレーニングはできないと思う。
 
 『柴犬とラブラドール・レトリーバー』が、主要な部分で対極にあることを(人類がそう作ってきたことを)心に留める必要が絶対にあるのでは。
 



2004年12月05日(日) 天気:晴れ 最高:24℃ 最低:12℃

 夜中に駆け足で前線が抜けて行った。
 残されたのは青空と高い気温。あきる野でもまるで夏の様な暑さが南風とともに来襲、24℃まで上がってしまった。

 昨日から王国はクリスマスを意識したイベント構成に変わっている。
 午前中のサンタパレードに、私はサモエドのラーナの子犬を抱えて参加した。他の犬や馬などよりも拍手と『可愛い』という声をいただき、私は嬉しさでニヤニヤとしている。

 生後50日となり、子犬たちの感覚はしっかりとして来ている。袋に入れられて抱かれていた子犬は、高さを認識し、私を頼り、しがみついて恐さを克服していた。

 子犬を見ると、すぐに抱き上げようとする方がいるが、これは危うい事で、しっかり保定する抱き方でないと、ただただ子犬を怖がらせてしまうことになる。そして、時には脱臼も、、、、。

 そんな事を話の中に挟み込みながら、楽しいパレードに私も参加をしよう。

 明け方の強風(風速40メートル)、そして都心での気温(25℃)、どちらも新記録だったらしい。今年の気象はすべてにおいて普通ではないようだ。



2004年12月04日(土) 天気:曇り時々晴れ 最高:16℃ 最低:4℃


 遠方より友がやって来た。
 コリーが3匹、中標津のペーロラの母、姉妹は兵庫県から来てくれた。
 四国からも黒い犬がやって来た。遠路をひとりでハンドルを握って来られたMさんは、その姿とは異なりたくましい女性だった。(あっ。これはもちろん褒めことばである)
 岩手から来られたMさんは、静かに微笑んでいらっしゃった。

 そして、もう一人、十数時間前にカナダから一時帰国で日本に足を下ろしたばかりの女性も来て下さった。
 
 その輪に加わり、待ち受けていた首都圏の仲間が犬を連れて集まって下さっていた。

 『ドッグラン・プチ』では、犬たちの駆ける姿とともに、人間たちの笑顔があふれていた。

 



2004年12月02日(木) 天気:晴れ 最高:16℃ 最低:2℃


 やまちゃんの車のフロントガラスに氷が張っていたらしい。中標津の息子からは、景色が真っ白と連絡があった。
 12月に入り、便りは冬の匂いに満ちてきた。