中標津こどもクリニックブログ

地方鉄道の悲哀

先日甲信越に出かけることがあり、その行程の途中で
松本駅から長野駅まで篠ノ井線(しののいせん)というローカル線の普通列車で移動しました。
篠ノ井線は中央本線と北陸新幹線開通前のかつての信越本線を結ぶ短絡路のような働きをしており、
新宿から来る特急「あずさ」は、中央本線を塩尻駅で外れてから松本駅まで篠ノ井線をわずか10kmちょっと走って松本で終着となりますが、
名古屋から来る「しなの」は塩尻から75kmほど篠ノ井線を走って終点の長野駅まで走ります。
線路は単線ですが、ローカル線とはいえ特急列車が一日15往復近く走っている主要な路線です。
走っている電車もちょっと前まで東海道線を走っていた211系電車で、ぜんぜん田舎っぽくないです。

ということで、特別な違和感も無く電車に乗り込んでビールと駅弁でつかの間の幸せを感じていたのですが、
車内の様子が、なんかおかしい
仕事帰り、学校帰りとおぼしき人たちで座れない人もいる運行でしたが、なぜか寒々とした感じがします。
よくよく車内を見渡すと、中吊り広告が無いのです。
厳密には1枚だけあるのですが、それはJR東日本からのお知らせで広告料を取ってのものではありません。
窓上の広告を張り込むスペースにも広告は1枚もありません。
唯一見かけたのは、ドアの戸袋の窓に張ってあるステッカー状の広告です。
日頃乗っていた、うるさいぐらいに広告で満たされた電車とはえらい違いです。

JR北海道の苦戦ぶりは皆さんご存知だと思いますが、ローカル線とはいえ主要な路線の電車に中吊り広告がまるで無いということは、他のJR各社も稼ぎ手の新幹線、特急、都市部の通勤電車以外では、やはり苦戦を強いられているのかと思うに至りました。
鉄道会社、みんな頑張ってほしいです。
ガンバレ!


母の日

ここ数年、母の日がある週末に『子どもの心研修会』という研修会があって、世間の動きから取り残されないようにお勉強に行ってます。
今年は会場が東京だったので、3年ほど前に「息子達の世話にはならない!」と宣言して入所した老人ホームにカーネーションを持って顔を出しました。
元気そうにしていましたが、先月『日本小児科医学会』のついでに寄った時にはそんなことはなかったのですが、16年前に夫(私の父ですが)が亡くなった事を忘れていました。
今や85才になったので仕方のないことかもしれませんが、
「ホームの暮らしも単調そうだしなぁ」
と思うと、長年連れ添った夫の最後を忘れさせてしまった責任の一端を感じて、ちょっと切ない気持ちになりました。
「北海道においでよ」
と誘ってはいたのですが、
「寒いところには行きたくない」
と言われてしまって諦めてしまった情けない次男です。
みなさんも、多少強引にでも出来る事は早目に行動して下さい。



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