JAけねべつブログへようこそ!
<< JAけねべつ - 2015年1月の記事 >>

年頭のご挨拶

by JAけねべつ

ja_kene_15_01_05.jpg
根室農業改良普及センター
北根室支所 支所長
平 林 清 美
 新年明けましておめでとうございます。組合員の皆様、ならびにご家族の皆様にとりまして、本年が素晴らしい一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。また、旧年中は農業改良普及センターの業務に対し、ご理解とご協力を賜り御礼申し上げます。
 さて、昨年の気象経過と農作物の作柄を振り返りますと、気温は概ね高めに推移し、降水量と日照時間については期間により大きく変動し、突発的、局所的な豪雨、強風により、一部で被覆資材の剥離、ほ場の表土流亡や浸水、作物の倒伏、畜舎の損壊等の被害が発生しました。また、予期せぬ気象変化により、ほ場作業の進行に苦慮する場面も多かったことと思います。
 そのような状況の中で、牧草については乾物収量の平年比が97%と、まずまずの収量が確保されました。しかし、マメ科率の減少やサイレージのタンパク質が低い傾向が見られ、雑草対策とあわせ、草地植生改善の必要性を改めて感じさせられました。関係機関とも連携し、サイレージ用とうもろこしや麦類等の活用による草地型輪作体系の確立を目指した検討を進めていきたいと思います。サイレージ用とうもろこしは、強風による被害や一部で病害発生の影響が心配されましたが、乾物収量で平年比117%、TDN収量で平年比118%と良好な実績が得られました。台風被害の無かった幸運もあったと思いますが、栽培管理技術改善へのチャレンジや適品種選定の取組など、皆様の努力の積み重ねが成果につながったと思われます。
 一方、生乳生産に目を向けますと、回復傾向にはあるものの、依然として出荷乳量が伸び悩んでいる状況が続いています。当地域では着々と農場の規模拡大ならびに、育成牧場、TMRセンター、コントラクター、ヘルパー組織等、生産支援体制の整備が進められています。しかし、その一方では、草地への雑草侵入、乳牛の疾病や死亡廃用の多発等が大きな課題として残されています。健全な草地と健康な牛群を得るために現場では何ができるでしょうか? 個々の農場における的を絞った課題解決の取組が必要だと思います。それは皆さんが思い描く経営や生活を実現させるために、欠かすことのできない取組の一つといえるでしょう。個々の農場やそれぞれの生産支援組織で働く皆さんの、毎日の作業のひとつひとつが、大きな意味を持って牛の成長や産乳につながっています。現場における課題解決に向けての明確な目的を持った取組は、例え失敗したとしても貴重な経験値として貢献しますし、目的達成を目指すことにより個々のモチベーションを高めることにもつながると思います。TPP交渉や生産資材価格高騰など、先行きが不透明な不安材料は多々ありますが、地域産業の中心である農業に携わる皆さんのモチベーションを高めることが、地域の元気にもつながると思います。
 現場で農業に携わる皆さんひとりひとりが、自らの取組の結果を実感できますよう、農業改良普及センターも微力ながらお役に立ちたいと考えています。
 結びになりますが、本年も皆様方がご健勝で計根別農業協同組合にとりまして稔り多い一年となりますことをご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

★JAけねべつホームページ

<< >>







RSS

Ringworld
RingBlog v3.21a