JAけねべつブログへようこそ!
<< JAけねべつ - 2015年1月の記事 >>

目指せ10万トン、2万頭

by JAけねべつ

ja_kene_15_01_02.jpg
参  事
佐 藤 良 文
 皆様方におかれましてはそれぞれの思いのなかにも健やかな新年を迎えられたことと拝察し、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 昨年末は冬将軍の到来とともに始まった選挙戦でありましたが、5年半前「変革の風」が席巻し戦後初の非自民単独過半数での政権交代は民主党の未熟さを露呈して崩壊し、2年前に自民党は政権を奪還しました。この時国民は、下野した経験を活かし『追い風』におごり強硬手段に終始しないことを期待したはずです。ところが安倍政権は自民党一強を笠にTPPや規制改革を通してグローバル化を推進することがあたかも経済停滞打破、国益であると邁進した。
 そのような流れの中での今回の衆院選、何故今、総選挙なのか疑問を抱きつつ、多くの国民は一票をどこに委ねるかの自問に、前民主党政権時の体たらくは未だ許すことができず、結局は消去法で現政権が無難ということで一票を投じた。結果、再度一強時代が継続することとなったが今度は自民党一強時代というより安倍一強時代という方が正しいのかもしれない。又、この選挙期間中国民にとって重要なTPP議論があまりされなかったのは残念だ。何れにしろ、北海道はもとより農林族と呼ばれる先生方が夫々の選挙区で約束した事項が死守されることを信じ農政運動を継続していくしかありません。又、「協」の部分は託せませんが「農」の部分は託すよりほかありません。
 さて、本年は第10次中期地域農業振興計画(平成27年〜平成29年度)の策定年であります。この策定に当って昨年末から、皆様にアンケート調査を実施させて頂いているところです。この調査、初めてのとりくみでありますが、趣旨は様々な事業展開の重要度において組合員の皆様と農協役職員との重みづけに差はないか、あるとすればどの部分なのか、いわゆる組合員ニーズの把握と、更には満足度アンケートを通して日頃の対応が組合員目線なのか等を確認し、対応力向上に資する目的で実施致しました。趣旨をご理解賜り御協力頂いていることにお礼を申し上げます。調査結果につきましては、次期地域農業振興計画に反映しますとともに来春の懇談会に報告する予定であります。
 現下の最大の課題は、地域の生産基盤の脆弱化をどう食い止めるか、回復するかでありますが、個人完結型経営だけでは先細るのは明明白白ですから、地域内分業(=作業の外部委託化)等地域の連携が不可欠であります。いわゆる「地域力」の具備ですが、一定の地区単位(面)、場合によっては飛び地協力体制(点と点)も含めて農地の利用集積を基軸に生産力向上に向けて「地域としての投資の可能性」を徹底的に探る一年にしなければならないと思います。幸いにして農水省は、平成27年の畜産酪農関連予算の目玉として、地域の関係事業者の連携・結集により地域ぐるみによる収益性向上を意図として「畜産クラスター構築事業」を掲げ、約165億円の概算要求をしていますので、是非活用して地域生産力向上に資して行くべきと思います。
 今年は、未年でありますが、羊を例えた熟語に「岐路亡羊」という言葉があります。これは、選択肢が多すぎて、迷いに迷った末、結局進路を決めあぐねて進む道を失ったという話ですが、選択肢が少なくなってきている情勢下、根釧酪農が迷える子羊とならないよう、この方向で行くという大同団結のもと一路邁進すべき時期かとも思います。そのような訳で今年についても、タイトルは『目指せ乳量10万t、乳牛頭数2万頭』とさせて頂きました。なぜなら、当農協規模で果たしているところが数農協あるからであります。
 結びにあたりまして、今年こそは天候をはじめ取り巻く環境が穏やかな一年であって欲しいと願いますとともに、組合員の皆様がご健勝で過ごされ一つでも喜びの多い年になることをご祈念申し上げ年頭の挨拶とさせて頂きます。

★JAけねべつホームページ

<< >>







RSS

Ringworld
RingBlog v3.21a