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年頭にあたって

by JAけねべつ

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代表理事組合長
西 塚 秀 夫
 新年明けまして、おめでとうございます。
 組合員の皆様におかれましては、ご家族共々ご健勝で輝かしい新年を迎えられていることと心からお慶び申し上げますとともに、旧年を問わず、日頃より当JAの事業運営に対しご指導・ご支援・ご協力を賜っております事に、厚くお礼申し上げます。
 さて、昨年の当JAの生乳生産は、一昨年の粗飼料が思っていた以上に栄養価が低く、多くの休農者が出たこともあって前半は減産傾向を見せていましたが、春先からまずまずの天気に恵まれ一昨年よりは量・質とも良好な粗飼料を収穫・確保出来た事に加え、新規就農された4戸の方々の搾乳開始と生産増産に向け3ヵ年間に亘り実施した乳牛導入・営農規模拡大支援事業等の各種助成措置が効を奏し、後半から徐々にではありますが前年並みの生産回復を見せました。また、加工原料乳生産者補給金はチーズ向け原料乳も折り込まれ13円25銭、メーカーとの用途別プール乳価は消費税込5円を超す値上げとなり大きな成果となりましたが、配合飼料・電気料・燃料をはじめとする石油を原料とする各種生産資材の相次ぐ値上げにより、一昨年と比較して大幅な経営の収支改善につながらなかったと感じています。しかし、中国の牛肉消費の急増による輸入牛肉の激減と和牛・F1産子の増加により初妊牛をはじめとする個体販売においては依然高値での取引となりました。
 国政においては、昨年11月末に北海道の農業者・JA・農業団体にとって大変重要な課題である「地方創生」・「TPP交渉」・「農業、農協改革プログラム」については大きな政策論争もしないまま突然衆議院が解散し「大義なき解散」と言われた総選挙が行われ、過去最低の投票率・自由民主党と公明党の政権与党が大勝の結果に終わりました。その中にあって、全道で立候補された与野党を問わずほとんどの候補者は農業団体の方針や考え方に賛同したものの、選挙後の安倍総理をはじめとする中央政府・与党幹部は生産現場の声に耳を傾けず経済界代表や新自由主義学者の主張を重要視し官邸主導で、私達が強い不満と不信感を抱いている点を解決しないまま何があってもその政策を強引に押し通すと思われますので、今回当選された衆議院議員の方々・道内選出及び政党を問わず地方・農業・JAを理解頂ける国会議員を頼りにしながら、組合員の皆様・地域住民の皆様にはなお一層のご協力をお願し、強力な運動を展開していかねばなりません。
 一方、近年言われております「酪農生産基盤の弱体化対策」についてでありますが、新規政策として農水省は、本年度の概算要求に酪農・畜産を守り発展させる目的で「畜産クラスター」を中心とした畜産収益強化対策に160億円を要求し、中心的な畜産経営体に対し施設整備等に助成の出来る制度を新設しました。また、1月から始まる加工原料乳生産者補給金並びに酪農経営を維持発展させるための政策要求に全力を尽くさなければならないと思うところであり、当JAはこの制度を使いながら地域の生産力と所得増大及び組合員戸々の労力軽減を図って参りたく、既存或いは新規の独自の施策等をくみし事業展開を図って参ります。
 農業の中でもとりわけ酪農は、国際的に生乳の需要は更に拡大し成長出来る農業であり、希望を持つ事の出来る産業・担い手の方々が夢をもって頑張れる産業です。先行き不透明な情勢もありますが、協同組合精神の基で決して悲観せず、皆様とJAが一緒になって地域を育み生気のある農協事業運営に努力して参りますので、一層のご理解・ご指導をお願い致します。
 結びに、本年が、皆様とご家族一同がご健勝であり、また、地域・JAにとって豊饒な一年であることをお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。

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