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年頭にあたって

by JAけねべつ

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代表理事組合長
西 塚 秀 夫
 新年明けましておめでとうございます。
 組合員の皆様にはご家族共々、ご健勝で平成26年の輝かしい新春を迎えられました事に心からお慶び申し上げます。
 また、昨年中は農協の事業運営に対し、ご指導、ご協力、ご支援を賜りました事に心から感謝とお礼を申し上げます。 
 昨年は春の低温、夏の干ばつ、8月以降の長雨等の影響もあり、大変ご苦労のもとでの農作業を進められた1年でありました。
 昨年暮れシンガポールで開かれていたTPP交渉の閣僚会合は、目標に掲げていた交渉の年内妥結を断念した訳ですが、政府は自らの公約違反と国民世論をも裏切ってTPP交渉への参加を強行したことは誠に遺憾であり、国民への暴挙とも言わざるを得ません。参加前は「参加していないので情報が無い」と情報開示がなく、交渉参加後は「秘密保持契約により公表できない」とし、政府が交渉で何を主張したかも一切明らかにしないまま交渉が進められている事から、予断を許さない状況はまだまだ続くものと思われます。
 デフレ脱却と日本経済再生を政策の柱に掲げたことから急激な円安誘導により、飼料価格や輸入原材料価格上昇となって跳ね返った昨年でもありました。その様な中、昨年12月19日に決着した平成26年度の加工原料乳生産者補
給金の単価は平成25年度の1キロ13円の確保があくまでも基本と訴えて参りました。平成25年度の30銭分は単年度の支援とされていたことが大きな壁となっておりましたが、結果、13円25銭を確保出来たことは一応の評価が得られるものと思われます。
 一方、平成25年度は加工原料乳の限度数量を大きく割り込む生産状況の中、平成26年度の限度数量は1万トン減に留まりました。補給金単価の上昇を何としても生乳生産量の増加に繋げ、バター、脱脂粉乳向けの販売量を確保することが我々生乳生産者の今後の大きな課題となっております。また、継続が決まりました酪農ヘルパー対策も有効に活用して行くこととなります。
 新たな酪農・乳業対策大綱の検証も自民党は決議をしましたが、飼料や資材の価格は、かつてと比べ高止まりとなっており、生産費が嵩む経営環境に変化しております。その様な中で限られた労働力を生かしながら将来基盤の構築を模索して行かなければなりません。地区別懇談会においても説明をし
ましたが、計根別農協の5年後の生産状況を予測しても大きな生乳生産量の確保は望めないことから、農協としても引き続き担い手対策を中心とした施策を講ずるとともに、農地の流動化対策を地域組合員の皆様と、各関係機関の力を得ながら推進して参ります。
 昨年秋に横浜で開催されましたワールドデイリーサミットは世界の酪農乳業者に日本の現況を発信する良い機会になったと思われます。中国をはじめとするアジアの今後の経済発展が予想される中で生乳の需要は更に拡大するとの予想も有る事から、決して悲観になるのではなく明るい希望に向かって酪農経営を進めて頂きたいと思います。
 東日本大震災、福島第一原発事故から1,000日が経過しました。地域の復興に向け、努力されている姿を私たちは忘れてはなりません。
 農業情勢をはじめ、社会全体が先行き不透明な状況が続くと思われますが、生産基盤の強化と組合員の経営安定を最優先に、地域農業の維持・発展に努めるとともに、一層の組合運営の健全化に向けて組合員皆様をはじめとして各関係機関のご理解を賜り、役職員一丸となり努力して参りますので、ご支援ご協力をお願い申し上げます。
 今年一年の皆様のご健康と実り多き年となりますよう心からご祈念申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。

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