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「空気」と「風」

by JAけねべつ

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参事 佐 藤 良 文
 皆様方におかれましてはそれぞれの思いのなかにも健やかな新年を迎えられたことと拝察し、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 昨年末は冬将軍の到来とともに始まった選挙戦でありましたが、3年半前「変革の風」が席巻し戦後初の非自民単独過半数での政権交代は自民党への大逆風によるものだったことが検めて証明されました。「脱官僚」を掲げ、「高速道路無料化・子ども手当・農業者戸別所得補償」等々「政治主導」の手腕は未熟さを露呈し崩壊した。『変革の風』はほぼ空回りに終わった。しかし政権を奪還した自民党において肝に銘じてほしいことは、単なる『追い風』におごり強硬手段に終始しないことだ。もとより『変革の風』の原因も自民党にあった。冷静に国民が望んでいる『空気』を読み真の国益を追求してほしい。下野した経験を活かしてほしい。
 「経済停滞」が叫ばれている中、国際競争力を!と外圧対策に心を奪われていますがそのようなものは『逆風』でもなんでもない。むしろ怖いのは、右肩上がりでなければならないとする企業論理です。本来守らなければならない国益、国民の生活と食料の安全保障(安心・安全・安定供給)そっちのけのTPP肯定、『内圧という風』です。国境という障壁を維持することで外圧からは守れます。そんな折、24年度北海道牛乳・乳製品消費拡大事業のCM、「酪農の約束」に、”先人との約束””大地との約束””牛との約束””みんなとの約束””北海道との約束”の五つありますが、TPP反対(食料の安全保障)を思うとき、“未来との約束”をフレーズに入れていいのではないかと思うところです。これは、牛乳・乳製品に限らず全ての食料に通じる事かと思います。何れにしろ、今こそ日本国と日本人を大切にする『空気』醸成のために協同の輪を広げる運動が必要であると確信します。
 さて、計根別農協の組合員加入の最多は昭和27年の515戸とあります。60年の時を経て今は187戸(生乳生産者は156戸)概ね3分の1となり、戸当り面積も65haを超え、今後の休農等考察すると最早、自己完結では土地を十分に活かし切れなくなることを視野に入れ、24年度からの第9次中期地域農業振興計画(平成24年〜平成26年度)の策定については、不耕作地発生未然防止を最大のテーマとして各種提案をしたところであります。地域内の分業体制を確立し、地域の生産力を維持増進し活性化を図るべく事業展開に傾注する所存でありますので、組合員皆様の更なる結集をお願い申し上げます。地域を盛り上げる『空気』をつくり『けねべつの風』を起こせるよう皆で検討、創造しましょう。
 また、小さなことではありますが、今年のカレンダーから地域に因んだ写真を!ということでとりくみました。体裁よく表現しますと「目指せ!けねべつ12景」と言うところです。組合員皆様の写真提供を大歓迎します。また「いいロケーション」情報でも宜しいです。徐々に皆さんでいいカレンダーに仕上げて、「癒し」の部分でも盛り上げたいと思っております。
 結びにあたりまして、今年こそは天候をはじめ取り巻く環境が穏やかな1年であって欲しいと願いますとともに、組合員の皆様がご健勝で過ごされ1つでも喜びの多い年になることをご祈念申し上げ年頭の挨拶とさせて頂きます。

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