アマチュア無線をリモート運用(遠隔操作)で楽しむ


リモート運用イメージ

 昨今は、インターネット技術の普及により、アマチュア無線の世界においても、EchoLinkやD−STAR、WIRES−UといったVoIPを使用したアマチュア無線の楽しみ方が普及しつつあります。ここで紹介しているのは、シャック(無線小屋)の無線設備を離れたところからインターネット経由でリモート(遠隔)操作し、あたかも「無線機器」の前に座っているがごとく、オペレーションするための仕掛けです。
技術的には、前途のVoIPを使用した分野とは異なり、ここでのリモート運用とは、あくまでPoint To Pointのプライベートネットワークの世界のものです。

リモートシャックよりの運用時のパソコン画面イメージ

                        【リモートシャックより運用している時のパソコン画面】

アマチュア無線をリモートで運用することの意味

 アマチュア無線をインターネットを介してリモート運用(遠隔操作)すること自体、ナンセスと思われる方もおられるかも知れませんが、国内だけでなく、海外でもこうした運用も大分認知されつつあるようです。当然のことながらシャック内に陣取り、リグを操作することの運用性を比較すれば、シャック内操作に勝るものではありません。コンテスト参加時はシャックの前で張り切り、予期せぬ珍局が出現した時は、リモート運用でと、運用スタイルに合わせて使い分けることがお勧めでしょう。
 リグをパソコンで操作する事は、メーカーからの提供ソフトをはじめ、「HamRadioDelux」のようなフリーソフトやシェアウェアも存在し、利用されている方も多数おられると思います。ここで紹介するのは、無線機を単にリモートで操作するだけでなく、関連する周辺設備も含めてトータル的にシャックをリモート運用しようとしているものです。
主な機能としては、大きく5分野についての遠隔操作、監視機能を構築しています。
 @電源制御     : シャック内各機器への電源をON/OFFできる操作
 A無線機器制御  : リグの操作、音声交換、CW/RTTY等の操作
 Bタワー制御    : クランクアップタワーの昇降操作
 Cローテータ制御 : ローテータの回転指示
 D監視機能     : 各種監視機能及び、フェールセーフ機能の構築
一通りの制御機能は実現できましたが、まだまだ改善・改良の余地があり、例えばローテータを回転操作の場合、DXであればゾーンナンバーで方向を特定し、ショートパス・ロングパスの切替による制御や、国内であればJCCコード等から自動的に方向を制御する等、今後はリモート運用のみならず、オンサイト運用時にも便利な機能の構築に取り組んで行きたいと思っています。

 その他、念願であった、「タワー建柱記」や「1KWへのQRO顛末」についての事例を備忘録的に紹介しています。しばらくQRTぎみであったところから、アマチュア魂で一念発起し、色々とチャレンジをしています。まだまだ充分とは言えない状況ですが、今後の活動に合わせてご紹介をして行きたいと思います。

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 このサイトは、JF1MVFが個人で開設をしているWebSiteです。アマチュア無線のリモート運用を中心とした、内容で掲載をしています。私のように、実家にシャックを移設または、ロケーションの良い第二シャックを地方に作り、休日はシャックで平日はリモートでアマチュア無線を楽しみたいと思っておられる方に、参考になれば幸いです。
ご興味を頂けた方で、ご意見・ご質問がある方は、可能な範囲で対応をさせて頂きます。

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